「こんな資料を作りました」「この作業を自動化しました」。AIを使う人が増えるほど、こうした提案を受け取る側の仕事も増えていくのではないか。今回のアプリづくりは、そんな疑問から始まりました。
便利そうな案は、どれも試したくなります。ただ、お店や会社で動かすとなると、費用、確認する人、他の仕事への影響もあります。届いた順に全部採用するわけにはいきません。
そこで、提案を受け取ったところから、判断した理由、実行した結果まで残せる「まわれ判断ナビ」を試作しました。今回は、その中にどんな考え方を入れたのかを紹介します。
資料が増えたとき、上司の仕事はどうなるか
資料を作る手間が減ることと、判断する手間が減ることは、必ずしも同じではありません。読みやすく整った資料でも、効果の根拠が未確認だったり、導入後の確認作業が抜けていたりすることは考えられます。
たとえば、返信文を自動で作る提案。「文章を書く時間が減る」という説明だけでなく、「内容を確認するのは誰か」「古い案内文が使われたらどう止めるか」まで見ておきたいところです。
これは試作を説明するための例です。このアプリで実際に何時間減った、という導入効果は、まだ検証していません。
最初に用意したのは、受けた提案を残す場所
提案は、最初からきれいな企画書になっているとは限りません。メールの一文だったり、打ち合わせで出た話だったりします。その段階でも置いておけるように、受信記録を設けました。
- 誰から、いつ、どの経路で受け取ったか
- 実際に受け取った原文、または聞き取ったメモ
- 審査へ進めるか、記録だけで完了するか
保存した原文は上書きせず、訂正や補足は追記します。あとから要約した文章と、最初に受けた内容が混ざらないようにしたかったからです。現在の入力は、手入力かコピー・貼り付けです。メールの自動取り込みは、まだつないでいません。
会社の方針と、自分の好みを分けてみる
「会社として必ず守ること」と「自分はこうしてほしいと思っていること」。一人で判断する場面でも、この二つは分けて書いたほうがよいと考えました。
たとえば、「お客様に料金を伝える前に、人が確認する」は守る条件。「画面の操作は少ないほうが好み」は個人の希望です。同じ重さで扱うと、便利そうな案を好みだけで選んでしまうかもしれません。
アプリでは会社方針と個人の希望を分け、判断した時点の内容も履歴に残します。方針を変えた後でも、当時の判断を振り返るためです。
ガバナンスは「誰が、何を確かめるか」
ガバナンスというと、少し大げさに聞こえるかもしれません。今回考えたのは、日々の仕事で飛ばしたくない確認です。
未確認の費用を、無料として扱わない
初期費用と月額費用が空欄なら、採用・試行を確定できないようにしました。分からないことが残っているなら、先に確認する。上限を超える場合には、その理由も残します。
本人が承認するなら、その理由を残す
小さなお店では、登録する人も判断する人も同じ、という運用は考えられます。そのため試作では、自己承認を禁止する設定と、一人運用として例外理由を必須にする設定を用意しました。
ただし、現在は所有者一人向けです。別のスタッフが承認する機能を実装したわけではありません。複数人で使うなら、ログインや権限から設計する必要があります。
AIへ渡す前にも、止まる場所をつくる
会社としてAIへの受け渡しを許可し、提案ごとにも内容を確認する。機密区分が未確認、または機密の場合は受け渡しを止めます。受信記録の原文は、AIへ渡す文章には含めません。
現在はChatGPTへ文章をコピーし、回答を戻して保存する方法です。自動審査のAPIは未接続。AIが作るのは判断材料で、採用を決めるのは人です。
採用した後の仕事も、同じ場所に残す
採用・試行を決めると、アプリ内に実行タスクができます。担当、期限、試す範囲、成果の確認方法、止める条件を残します。試行が終わったら結果を記録して、もう一度判断する流れです。
増やしたいのは、採用した提案の数より、あとから説明できる判断です。
今回の試作では保存、承認条件、画面の操作を確認しました。一方で、本格運用での効果、複数人の権限、外部サービスとの連携は、これからの検討項目です。履歴が残ることだけで、第三者の監査認証や完全な改ざん防止を備えるわけでもありません。
こういう「自分の仕事に合う画面」も作れます
まわれまわれでは、ChatGPTの基本的な使い方に加え、日々の仕事に合わせた業務アプリづくりもご相談いただけます。
最初から大きな仕組みを考える必要はありません。「受けた内容が散らばる」「確認したことを残したい」。そんな一つの困りごとから、今のやり方を見ながら考えていきます。
「自分の仕事でも作れる?」と無料相談する
お問い合わせ内容に「業務アプリ制作について」とお書きください。制作費用・運用費用は、内容を確認して個別にご提案します。
よくあるご質問
紙やスプレッドシートでは足りませんか?
件数が少なく、判断した理由を残せるなら、紙や表からでも始められます。アプリ化は、探す・転記する・確認を飛ばすといった困りごとが増えたときに検討する選択肢です。
紹介されているアプリを今すぐ利用できますか?
このページは自社で開発した試作例の紹介です。一般向けの操作デモや利用申込は公開していません。仕事に合わせた制作についてはお問い合わせからご相談ください。
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機能の確認日:2026年9月22日。記載は同日時点の試作内容です。


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