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50を過ぎて、AIに魂を奪われそうになっている。
こう書くと、少し物騒に聞こえるかもしれません。でも、いま私が感じているのは、できなかったことが、できるようになる面白さです。
ひとつできると、その先を試したくなる。次ができると、また別のことが見えてくる。
仕事を楽にしたかったはずなのに、やりたいことが増えてしまった。
私は北九州でクリーニング店を営んでいます。システムやWebを専門にしてきた人間ではありません。その私が、AIと話しながらホームページを直し、店の仕事を助けるアプリを作ろうとしている。
どうして、こんなに夢中になっているのか。
考えてみると、こんな言葉になりました。
50を超えると、わからないから閉ざしていた壁がある。
AIを通じてそれを一つ開けるようになると、さらに次から次へと扉が開いていく。
システムやWebの世界が、まさにそうなのです。
「わからない」の向こうを、見に行くようになった
これは50代の人全員の話ではありません。私自身の話です。
長く店をやっていると、自分ができることも、苦手なことも、だいたいわかってきます。
クリーニングの仕事なら、品物を見て考えられる。現場で何が面倒なのかもわかる。
でも、パソコンの画面に知らない言葉が並ぶと、そこで足が止まる。やってみたいことがあっても、どこから手をつければよいかわからない。
「自分にはわからない世界だから」と、閉じたままにしていた場所がありました。
AIを使うようになって、その境目が動き始めました。
わからない言葉を聞ける。説明を聞いてもわからなければ、もっとやさしくと言える。作りたいものを、まず自分の言葉で伝えられる。
全部を理解してから出発するのではなく、わからないところを聞きながら、少しずつ前へ進むようになったのです。
ホームページの一ページを直したら、次が見えてきた
最近、まわれまわれのホームページをAIと一緒に見直しました。
最初はLINE制作のページです。そこが形になると、トップページも整えたくなりました。
トップページが変わると、今度はブログやほかのページへ移ったときの見た目が気になる。そこも揃えたくなる。
さらに、見た目だけでなく、検索から見つけてもらうための整備や、Search Consoleで確認するところまで話が広がりました。
最初から、その全部を詳しく知っていたわけではありません。
ひとつ形になったからこそ、次の「ここもできる?」が出てきた。
これが、私の言う「扉が開く」という感覚です。
店のアプリも、現場の「面倒くさい」から始まった
システムづくりも同じでした。
遅れている品物の管理や外注品の管理から、受付、勤怠、会計、包装、工場の仕事へ。AIと相談する対象が、少しずつ広がっていきました。
ただし、全部が完成して、すべて本番で動いているという話ではありません。開発や検証、作り直しを続けているものもあります。
最初は、いろいろな仕事をレジへまとめようとしました。でも、入れたい機能が増えて難しくなり、勤怠や会計、包装などを別のアプリとして作る方向に変えてきました。
工場の管理では、品物のタグをスキャンする方法も考えました。
ところが、仕上げた後のタグは折れ曲がる。服のどこにあるのか探す。見つけたら伸ばす。それからスキャンする。
現場で面倒なのは、まさにその部分でした。
そこで、洗い数と仕上げ数をプラス・マイナスのボタンで変えるなど、スキャンを減らす方向へ考え直しました。
コードの書き方はAIに相談できます。でも、タグを探して伸ばすのが面倒だということは、店で働いている私たちが知っている。
自分の仕事の経験を、システムづくりにも持ち込める。そのことが、私には面白いのです。
中古8万円のパソコンの前で、世界が広がっている
私が使ってきたのは、中古で約8万円で買ったパソコンです。
このパソコンを使い、AIと相談しながら店のアプリづくりを進めてきました。
だからといって、これから始める人に「同じものを買ってください」と言いたいわけではありません。中古品は状態も違いますし、必要な性能は何をするかで変わります。
私が伝えたいのは、そのパソコンの前で、自分の「できそうなこと」が増え続けている、ということです。
AIが時間を短くする。その先で、やりたいことが増える
AIと一緒に作業していると、もちろん、うまくいかないこともあります。
設定が通らない。修正を繰り返す。思っていたものと違う。今回もWordPressへログインできず、記事の更新まで進めない場面がありました。
何でも一瞬で完成するわけではありません。
それでも、ひとつ形になると、次を考えてしまう。
ホームページを直せたら、別のページも。文章ができたら、画像も。店の仕事をひとつ整理できたら、隣の仕事も。
以前なら、思いついても「どうせ自分には作れない」で終わっていたことです。今は、その先を試せてしまう。
仕事を早く終わらせるために使い始めたのに、やりたいことまで増えてしまった。
「魂を奪われそう」というのは、その楽しさを少し大げさに表した、私の言葉です。
最初の扉を開ける人へ。調べて選んだ一冊
ここまで読んで「自分にも、何かひとつできるだろうか」と思った方へ。
いきなりアプリを作る必要はありません。お店のお知らせを書き直す。説明文を短くする。普段の仕事で、ひとつ試すところからでよいと思います。
そのうえで、操作や使い道を本で整理したい人向けに選んだのが、次の一冊です。
『この1冊でしっかりわかる ChatGPT/Gemini/Copilotの教科書』
佐倉井理冴 著/SBクリエイティブ。
出版社の案内では、3つのAIの基本操作や使い分け、文章・資料作成、仕事への活用、安全な利用の注意点などを扱っています。
2026年8月1日発売、256ページ、出版社定価2,420円(税込)。販売価格と在庫は販売店でご確認ください。
これは私が読んで使い込んだ本のレビューではありません。出版社の目次と紹介内容を確認して選んだ候補です。 専門的な開発の前に、身近な仕事へAIを使いたい人に向いていると判断しました。
楽天ブックスで購入する【広告】
出典:SBクリエイティブ・書籍紹介(2026年9月7日確認)
本を一冊読み切ってから始めなければいけない、ということでもありません。試してみて、迷ったところを読む。そんな使い方もよいと思います。
今日、ひとつだけ聞いてみる
最初に何を聞けばよいかわからない方は、次のように、自分の仕事から始めてみてください。
私は小さなお店を営んでいます。AIもパソコンも詳しくありません。
お客様向けのお知らせ文を、わかりやすく直したいです。
一度にたくさん説明せず、最初に私が用意するものを一つだけ教えてください。
実際のお客様の名前や連絡先を入れなくても、架空の文や匿名にした文で試せます。
上手な命令文を覚える前に、自分が困っていることを伝えてみる。完成したものは、自分の仕事に合っているか確かめる。
小さな一歩でも、自分の言葉が形になると、その先の見え方が変わるかもしれません。
50を過ぎて、まだ開けていない扉がある
AIを使って、私が急に何でもわかるようになったわけではありません。
今も、わからないことはたくさんあります。
でも、その「わからない」を理由に閉じていた扉を、少しずつ開けられるようになりました。
長く店をやってきたからこそ、直したいことがある。もっと楽にしたい仕事がある。お客様へ伝えたいことがある。
そこへ手が届くようになったら、次から次へとやってみたくなる。
50を過ぎて、AIに魂を奪われそうになっている。
そのくらい、まだ開けたい扉があるのです。
小さなお店のAI・LINE・ホームページ活用については、まわれまわれの相談窓口でもお話を伺っています。
体験部分:神林本人の発言・相談内容をもとに再構成(2026年9月7日)。書籍情報は上記の出版社情報で確認。掲載画像はAIによるイメージイラストで、本人や実店舗の写真ではありません。


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